神戸×大槌の被災地学生による定点観測の展示・交流事業

交流

事業名

神戸×大槌の被災地学生による定点観測の展示・交流事業

グループ名

神戸×大槌 定点観測プロジェクト

事業概要

2013年から神戸大学の学生と岩手県立大槌高校・復興研究会に所属する高校生らで大槌町定点観測活動を行ってきた。阪神・淡路大震災の被災地である神戸の学生と、東日本大震災の被災地である大槌の高校生が行うこの活動は、被災地若者交流と言い換えることができる。本事業では、これまでの定点観測活動で撮影した写真を通して、長期的なまちの変化と活動の様子を被災地以外の人々にも知ってもらうため、展示会や交流会を企画している。
2019年11月6日~24日には人と防災未来センター1階展示スペースにて、定点観測で撮影した写真を多数展示する。写真には、場所にまつわる思い出や定点観測に参加する高校生の気持ちを文字にして添え、活動の様子も写真で展示する予定である。
2020年1月13日には、大槌高校・復興研究会で定点観測に携わってきた高校生を神戸に招き、人と防災未来センター1階ガイダンスルームにて、これまでの活動についての紹介・定点観測活動を通して感じた復興の様子などを発表してもらう。高校生と参加者での防災や復興についての意見交流も考えている。
阪神・淡路大震災から25年が経過し、被災経験のない世代が増えてきた神戸で、7年間続けてきた定点観測活動を発信することで、多くの人に震災復興について考える機会を持ってもらう効果を期待する。

このプロジェクトへの思い

私の所属する神戸大学近藤民代研究室では、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の大槌町のまちの変化を撮影し続けて7年目になります。この定点観測活動は、被災地にある大槌高校の高校生の方々とともに行ってきました。年に3回、約180地点で撮影してきた写真は膨大な枚数になります。また、私たちが大槌町に向かうだけでなく、阪神・淡路大震災からの復興を学ぶため、高校生のみなさんが神戸を訪問するなど、大槌と神戸の2つの場所で活発に交流が続けられてきました。
私はこの活動に参加してからまだ2年目ですが、過去の災害を知ることや現地の人々の思いに触れること、そして復興の過程を記録することで、災害復興について考える機会を得られました。高校生の方々が積極的に行ってきたこの活動の軌跡を多くの方に知っていただきたい、そして、これをきっかけに防災や復興について考える機会を多くの方に持っていただきたい、そんな気持ちで今回のプロジェクトに関わっています。