阪神・淡路大震災25年 ひょうご安全の日のつどい 開催結果

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 震災25年の節目となる令和2年1月17日、震災の経験と教訓を地域や世代を超えて継承するため、「震災を風化させない―『忘れない』『伝える』『活かす』『備える』」をテーマに「ひょうご安全の日のつどい」を開催しました。
 震災から四半世紀が経過し、震災未経験世代が増加するなか、子ども・若者の参加を促し、未来へ伝えていく内容を盛り込み、実施しました。
(詳細は末尾に添付したPDFをご覧ください)

1 1.17のつどい―阪神・淡路大震災25年追悼式典―
 震災から25年の追悼式典を秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席の下で開催し、阪神・淡路大震災で犠牲となられた方々への哀悼の誠を捧げるとともに、安全・安心な社会づくりに向けて歩む決意を内外に発信しました。
(1)式典概要
 ① 名 称 1.17のつどい―阪神・淡路大震災25年追悼式典―
 ② 場 所 兵庫県公館会場(1階大会議室)
       HAT神戸会場(人と防災未来センター慰霊のモニュメント前)
 ③ 時 間 11:45~13:30
 ④ 内 容
 ・追悼の灯り献灯(平成7年生まれの若者 中村翼さん、大橋奈央さん) 
 ・献奏曲「G線上のアリア」
  (佐渡裕 指揮・芸術監督と芸術文化センター管弦楽団)
 ・開式の辞(長岡壯壽 兵庫県議会議長)
 ・国歌斉唱
 ・黙祷
 ・式辞(井戸敏三 兵庫県知事)
 ・ おことば(秋篠宮皇嗣殿下)
 ・ご来賓のことば
  (武田良太 内閣府特命担当大臣(防災)、赤羽一嘉 国土交通大臣)
 ・ご遺族代表のことば(松本幸子さん)
 ・献唱曲①「しあわせ運べるように」
  (佐渡裕 指揮・芸術監督と芸術文化センター管弦楽団、
   神戸市立桂木小学校合唱団、神戸市立なぎさ小学校児童)
 ・県民のことば
  (南あわじ市立福良小学校6年 北岡愛萊さん、 芦屋市立精道中学校3年 桑山響さん、
   兵庫県立舞子高等学校3年 坂口陽菜さん)
 ・1.17ひょうご安全の日宣言
  (河田惠昭 ひょうご安全の日推進県民会議企画委員長)
 ・献唱曲②「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
  (佐渡裕 指揮・芸術監督と芸術文化センター管弦楽団、神戸市混声合唱団)
 ・御供花(秋篠宮皇嗣同妃両殿下)
 ・献花
 ・閉式
 ⑤ 参加者 4,400人(県公館会場:400人、HAT神戸会場:4,000人)

(2)献花・記帳
 ① 記 帳 590人(神戸市立神戸生田中学校、兵庫県公館、人と防災未来センター)
 ② 献 花 2,300人(兵庫県公館、人と防災未来センター)

2 1.17ひょうごメモリアルウォーク2020
 阪神・淡路大震災から復興した街並みや震災モニュメントを巡り、防災意識を高めるとともに、東日本大震災などでも明らかになった交通機関の途絶を想定し、来たるべき災害に備えるため、緊急時の避難路、救援路として整備された山手幹線等を歩いてゴールのHAT神戸をめざしました。
 特に、震災25年にあたり、新たに、ウォークに防災学習(講話)を組み込んだ「子ども・若者ウォーク」を実施し、被災地内の小中高校700人の参加を得ました。
・参加者数計 3,900人
・ボランティア数 200人(休憩所の運営等)

3 交流ひろば・交流ステージ・防災訓練等
(1)交流ひろば
  関係機関やNPO、ボランティアグループ等による活動展示や炊き出し、子どもたちを対象にした防災体験、防災教室などを実施しました。
 展示コーナーには、83団体(平年の3割増)が出展し、多様な情報を発信・交流しました。
 ① 時 間 10:30~15:00
 ② 場 所 HAT神戸・なぎさ公園(神戸市中央区脇浜海岸通)
 ③ 内 容 
 ・関係機関、団体、企業による展示・体験
  フェニックス共済、こくみん共済、耐震改修、食料品備蓄、
  災害伝言ダイヤル、 インフラ・電気・ガスの防災対策、災害用トイレ、炊き出し 等
 ・阪神・淡路大震災の経験・教訓を発信する展示
   減災グッズ、災害時の食や健康、DMAT、災害対策車 等
 ・東日本大震災、熊本地震等の被災地応援・観光のPR等
   東北3県の観光PR・特産品販売、熊本県・岡山県等被災地応援ブース、
  シンサイミライノハナ(東北へのメッセージ)、新宮晋アートプロジェクト「元気のぼり」、
   災害ボランティア活動 等
 ・ボランティアグループ等による炊き出し など


(2)交流ステージ
 被災地のマスコットキャラクターによる防災クイズショーやミニライブ等に加え、新たにエンターテイメントや和太鼓ライブを実施しました。
 ① 時 間 10:30~15:00
 ② 場 所 HAT神戸・なぎさ公園(神戸市中央区脇浜海岸通)
 ③ 内 容 
 ・熊本観光復興PR(くまもん隊)
 ・ミニライブ(あまゆーず、チキンガーリックステーキ)
 ・防災クイズ(日本気象協会の気象予報士、はばタン、東北・岡山のマスコットキャラクター等)
 ・エンターテイメント(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
 ・和太鼓ライブ(太鼓奏者 木村優一)

(3)防災訓練
 県民参加による防災関係機関と連携した実践的な「防災訓練」を実施しました。
 ① 時 間 13:00~15:00
 ② 場 所 HAT神戸・なぎさ公園及び南側海上(神戸市中央区脇浜海岸通)
 ③ 内 容 
   海上からの避難広報訓練、要援護者避難誘導訓練、漂流者救出救助訓練、漂流者搬送訓練、
   負傷者等搬送訓練、物資搬送訓練、海上消火訓練、
   ドローンを活用した上空からの避難広報訓練・映像配信訓練、巡視艇の一般公開
 ④ 参加者 500人

(4)人と防災未来センター施設見学
 毎月17日は、人と防災未来センターは無料開放としており、メモリアルウォークや追悼式典参加者が来館しました。 (見学者5,200人)
 また、震災25年の機会を捉えて実施した特別展示等を多くの方が観覧しました。
 ① 震災特別展示
 ア GISで見直す被災地図
   専門家の協力を得て、手描きなどでデジタル化が進んでいなかった被災地の地図をデジタル化して展示。
 イ 公開:新たなる震災資料
   これまで公開されてこなかったセンターの収蔵資料を、震災の経験がない地元中学生が作成した資料の紹介文とともに新たに公開し、震災の経験や教訓を来館者に紹介。
 ② 117BOX・いいなの箱 展
   阪神・淡路大震災から25 年が経過する中で、記憶に残る大切なものの提供を広く呼びかけ、お寄せいただいたモノ・コトを117個の透明の箱に入れ、それぞれに込められたメッセージとともに展示。

4 地域のつどい
 安全で安心な社会づくりをめざし、各県民局・県民センターを中心に、各地域の特性を踏まえた「ひょうご安全の日 地域のつどい」を実施しました。