ボランティアって意味あるの?(佐治千恵美)
ボランティアへの疑問
私は大学生時代にボランティア活動をすることが多かった。サークルで興味があった農業のボランティアを行い、他にも祭りのボランティア、大学の講義の一環でハンセン病患者の暮らす島でのボランティア、自動車免許合宿の際も毎朝ボランティア活動に参加した。
ボランティアを経験するうちに私の中に一つの疑問が沸いた。それは「ボランティアは意味があるのか?」という疑問だ。
ボランティアは自発的に参加し基本無償で行うもの。経験するうちに、自己満足なんじゃないか、相手に本当に役立っているのか、金銭の絡んだ方が自分にも相手にも意味のある行動になるのではないか、と考えてしまう。また、祭りのボランティアに参加した時にその活動内容がビラ配りで、アルバイトの業務と変わらないじゃん、と思ったこともあった。
この葛藤もあり、今の私は災害ボランティアに踏み出せないでいる。震災の悲惨さを実感し、これからの人生に生かしたい。けれども、震災を経験していない人が行うボランティアは被災者を不快な思いにさせるのではないかと思ったのだ。
そこで今回はボランティアの必要性を考えてみようと思う。実は 阪神・淡路大震災の起こった年は「ボランティア元年」と呼ばれている。なぜその年がボランティア元年と呼ばれるのか、ボランティアとはについて調べていく。
続きの記事 「気持ちを持ってきましたよ、ってだけで……(佐治千恵美)」