「このまま逃げていいのか?」「いや、一度向き合ってみよう。」(石堂航平)
僕はまだ、こころのどこかで震災を「正直、自分には関係ないことだ。」と思っているのだろう。だから、これまで学校で阪神・淡路大震災のことを学んだけど、関心が低い。神戸には「人と防災未来センター」という場所があるそうだ。僕は今まで2回訪れたことがある。1回目は家族と一緒に訪れた。家族4人で訪れたので両親はなぜ僕をあの場所に連れていたのか?「そういえば昔なんで人と防災未来センターに行ったん?」と尋ねると母は「そういえば行ったなあ、なんで行ったかは覚えてないわ。そんなことよりも洗濯物片けて」と言いました。父に同じように尋ねました。「知らんわ」と言いました。どうやら、両親に聞いても理由が分からず…2回目は学校の校外学習で訪れた。ランドセルではなくリュックサックをせよいながら、学年約200名くらいでバスに乗って遠足気分で行ったのは覚えている。だが、記憶にほとんどない。
改めて考えたら決して震災のことを軽視しているつもりはない。自分は阪神 ・ 淡路大震災ほどの大きな地震を経験したことはないが小さな地震はここ数年経験した。また実際に震災の際に多くの犠牲者の方がいったと思う。もし、大きな地震が来た時に自分を親しい人が犠牲になったら自分は耐えることが出来るだろうかきっと...だから僕が今まで震災に関心がなかったのは震災を軽視しているのではなくたった数分で日常が奪われる地震という出来事と真剣に向き合うのが怖いのだろう。
「このまま逃げていっていいのか?」
「いや、一度向き合ってみよう。」
まずは今まで特に目的意識なしに訪れていた人と防災未来センターと訪れることで初めて阪神 ・ 淡路大震災と向き合うスタートラインにしよう
(文:石堂 航平)
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