偽善ではない! 行くことがボランティア(橋本賢太)

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はじめに

9月9日月曜日、人生初のインタビューを実施した。お相手はひょうごボランタリープラザの高橋守雄さん。ボランタリープラザでは、NPO法人のボランティア拠点として活動されている。事前調べでは、高橋さんの経歴として兵庫県警・県庁で働いていたという情報から少し厳しそうな方という印象を持っていた。だから、私自身インタビュー場には少し緊張感があるように感じた。しかし、話を聞くととても穏やかな方でした。徐々に、お話が聞きやすい雰囲気になりました。私は、災害ボランティアに対するイメージや意志についての質問を行いました。それについての答えとインタビュー後の感情について綴りたいと考えています。

ボランティアには偽善性は仕方ない?

ボランタリープラザは学生の被災地支援活動の支援をしています。
そこで私は、学生がボランティアを通じて感じるだろう偽善性の部分をつなげた質問を行いました。

高橋さん自身は学生ボランティアにどのようなイメージを持って被災地にいってほしいと思っていますか?

「若者はイベントなどに参加して笑顔と元気を届けるだけでいい」
「私たちは忘れていないという気持ちを持って実際に被災地に行くことが大切である」

この話を聞いて自分のボランティア体験を振り返りました。私は、実際に福島県に行って被災地の方と一緒にお話をしたり、お祭りを開催したりするボランティアに参加しています。そのときに、今までは本当にこのボランティアは福島の方のためになっているのかと感じていました。しかし、高橋さんが学生ボランティアに求めていることと私が実際にボランティアでしていることが合致してそれが少しでも被災のためになっているのだと感じることができて安心しました。

被災地に行かなくてもできる活動とは?

私は、様々な理由から被災地になかなか行けないけど被災地を支援したい人は多いと感じています。そのような人が、どのような支援を地元ですることができるのかということを疑問に思い質問しました。

高橋さん自身は被災地に行けない人ができる活動としてどういうことを推進したいですか?

「募金活動をすること。これは学生にとって一番行いやすいものではないか」
「神戸で東日本大震災について学び、語って風化をさせないようにする」
「支援する人を支援する募金活動というものもできてきている」

私自身は、大学で被災地に行ける機会というのを用意していただいているので、実際に被災地での活動を比較的多くすることができています。しかし、すべての災害に対して実際に被災地にいくことはできず何かしたいけどできないというもやもやした感情をもっていました。ほかの大学生ももしかしたら、被災地でボランティアに行きたいけど機会や手段・お金がないなどの原因で何もできない人が多いのではないでしょうか。そこで、高橋さんがいっていた地元での活動というのは間接的に被災地に対してできる支援であり、こういう支援の形にも注目する必要があるなと思いました。

ボランティアの語源は自発性! 私は、災害ボランティアと他者の評価はある程度つながりがあると考えていました。そのため、他者の評価に関する質問も行いました。

(災害)ボランティアにおいて他者の評価というものをどの程度意識すればよいいと思いますか?

「他者の評価はあまり意識する必要はない」
「ボランティアとは自発性であり、自己評価というものが大切になってくる」

災害ボランティアにおいて他者の評価が必要と考えていた自分からしたら違う視点で答えが返ってきて驚きました。しかし、ボランティアは自発性が大事であるという事を聞いて他者の評価を気にしすぎることがよくないと納得できました。いい反応が得られなかった場合でも、自己評価の中で解決できるところは解決する必要があると気づくことができました。

まとめ

高橋さんは、「東京オリンピックのボランティアに応募した」とすばらしい表情で語っていました。その時は、「へー、すごいな!」とだけ思いました。しかし、よくよく考えたら東京オリンピックのボランティアも災害ボランティアも同じボランティアであると感じました。高橋さんの口からも、「その時に自分に合ったボランティアをすることをすることが大事」だと言っていました。その時に、「普段のボランティア」が「災害ボランティア」・「災害ボランティア」が「普段のボランティア」に役立つ部分があるのではないかという新たな疑問も生まれました。そのようにボランタリープラザの所長さんの口から聞いた「その時期において自分に合ったボランティア」というワードに被災地行ってなにかをするだけがボランティアのすべてではないということを感じることができました。


▶︎前回の記事
災害ボランティアの正体とは?(橋本賢太)

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