リメンバー117は学生が作っています(PJT事務局)
「リメンバー117」は、阪神・淡路大震災から25年になる今年、”震災後”を生きる25歳以下の学生の目でと言葉で、「あの日」や「これから」を考えるウェブメディアです。
各記事の企画立案から、ウェブページのアップロードまで、専門家ではない学生たちが、自ら、学んだり悩んだりしながら行っています。
長年雑誌編集を手がけてきた、またいま兵庫県の編集デザインディレクターでもある有田佳浩さんを中心とする編集サポーターが、記事の制作をお手伝いしています。
学生とサポーターによる編集会議は毎週水曜日の19時~20時半、場所は三宮にある神戸市学生交流拠点”Co-STUDY神戸”です。
▶<Step1>企画を立て、取材をします
・メンバー募集の告知を見て集まってきた、高校生から大学生まで約20名の学生が、編集会議で、それぞれ、「自分がテーマにしたい内容」について、企画を出します。
・有田ディレクターを中心に、その企画が、多くの人に当事者としてかかわってもらえるものなのか、という視点から、フィードバックとブラッシュアップが行われます。
・企画は、個人の経験を振り返るものもあれば、インタビュー取材や体験取材も、また実験などもあります。
・編集会議で、「インタビュー取材のコツ」「画像撮影のコツ」「動画撮影のコツ」なども学びます。
▶<Step2>文章を書きます
・Goサインが出た企画は、次回の編集会議までを目途に、それぞれ文章にしてきます。
・編集会議の合間は、オンライン編集室があり、学生がサポーターに相談もしながら、記事化を進めていきます。
・編集会議では、文章に対して、「どうやったら読まれるか」という視点で、フィードバックとブラッシュアップが行われます。(持ち帰って、書き直したものを、翌週の編集会議に出すことも多いです)
・編集会議で、「読まれる文章を書くコツ」「タイトルや小見出しのつけ方」なども学びます。
▶<Step3>画像をつくり、アップします
・Goサインが出た文章を、記事にするため、タイトル画像としてどのようなものが良いかそれぞれ提案し、記事中に掲載する分も含めて、画像も準備します。
・メンバーの多くは、PhotoshopやIllustratorなど画像編集ソフト未経験ですが、サポーターに教わりながら、それぞれ自分で写真を加工し、タイトル文字を入れます。
・すべての準備が整ったら、これもメンバーのほとんどが未経験ですが、サポーターに教わりながらWordpressというウェブサイト制作ソフトウェアを使って、記事をアップします。
・アップした瞬間、編集会議が拍手に包まれます!
このように、すべて自分たちで企画立案し取材し記事をつくりアップロードしているので、ウェブサイトの記事は、どれも、見た目も中身もちょっと個性的ではないかなと思います。
私たちサポーターは、学生の思いを引き出し、メディアとして形にすることで、他のひとを巻き込み、一緒に考えてくれる仲間をみつけるお手伝いをするよう、心がけています。
不揃いな見た目と内容ですが、ここには、嘘はありません。メンバーの学生だれもが、逃げずに、震災というものに正直に向き合い、身の丈でしっかりと考え、一歩ずつ、記事にしていっています。
生まれる前の出来事を、こうして自分事で考え、伝えていこうとする彼らのチャレンジに、よろしければ一緒に巻き込まれていただけますと、サポートスタッフとしては本当に嬉しく存じます。